2017年1月23日月曜日

講演会のお知らせ



最近、デービッド・アトキンソン氏のメディア露出効果で
何かと話題の絶えない漆(うるし)。

「漆って東北やろ~」
と思っているあなた。
実は、北部九州と漆はとっても深~い関りがあったんです。

宮崎県の米良には「漆兄弟型説話」が伝わり、
鹿児島県の姶良には「漆」の地名に「漆小学校」、
福岡県の嘉麻市にも「漆生」の地名があります。

そしてそして、
福岡市西区の今宿や拾六町などからは、
縄文時代から弥生時代への転換点を示す
漆工史上重要で、珍しい出土品が発掘されています。
(こちらは福岡市博物館で常設展示されています)
このたび、
福岡市埋蔵文化財センターさんのご協力で、
貴重な出土品を陳列・解説していただくことになりました。
特別に写真撮影の許可もいただいたので、写メOK!

出土品をご覧いただいた後は、

*やさしい漆の歴史解説、(博多漆芸研究所講師 松生まさよ)
*珍しい漆芸材料や道具の紹介、(博多漆芸研究所講師 松生順)
*林業家による、漆の木(ウルシノキ)のお話し
・・・と、漆ざんまいです。

これであなたも、漆通。
漆工品を見る目が変わります。

いまだかつて無い、珍しい企画ですので、
この機会をお見逃しなく!



受講料)一般:2268円   朝日カルチャー会員:1944円


<お申込み>

お電話またはWebで。
朝日カルチャーセンター福岡校まで。
「歴史文化特別講座 福岡と漆」でお申込みください。 



電話)092-431-7751
  受付・・・平日 9:20~19:00、日曜 9:20~15:00 ※祝日休



2017年1月20日金曜日

2016年のふりかえり ~ 作品一挙公開!! ~



本年、みなさまのおかげで
10周年を迎える博多漆芸研究所です。

日頃のご愛顧に心より感謝申し上げます。

さてさて、新年を迎えたところで
2016年をふりかえってみましょう。


まずは呂色磨きから・・・


研究所の誇る天才塗り師!Fさん。



博識でセンス抜群のIさんも、最初は真っ黒なお椀から。

Iさんの、驚異の消しゴムハンコは、今後の展開が楽しみです。



佐賀県から通ってくださっているY.N.さん、
蓋つきのお椀がとうとう完成しました!!
ピカピカすぎて、撮影が難しかったです。



変り塗りの名作もたくさん生まれました・・・


手先の器用なYさんですが、思い切って根来風にしてみました。

白檀塗りの額もYさんですね。
動きのある表現も、繊細な方がされると品があります。



佐世保から通って下さるSさんは、変り塗り名人です。
神秘に輝く帯留めは、お友達の注目度抜群!

Sさんと言えば、曙塗りもありました!


Jさんは、ご自分で制作された黒文字の木地を美しく仕上げました。


剥がれ、ヒビの入っていた蒔絵を修繕されたFさん。
木賊の部分を避けて、何度も根気よく塗りを重ねました。
巧みな梨子地で傷が見えなくなりました。


鹿児島からお越しのM.N.さんは、木の器に入ったヒビを漆で修繕。

それだけでは面白くないので、すり漆に錫粉を混ぜて
魅惑の輝き!!
(画像では伝わりにくいのが残念)


竹工芸の講師をされているNさんの作品もすばらしいですね!


さて、昨年の敢闘賞は、Yさんの般若心経でしょうか!
竹を炭化させた作品を制作されるYさん。
沈金技法で般若心経を表現しました。

漆芸は他分野とのコラボで、まだまだ面白い表現ができそうです。



まだまだご紹介しきれませんが・・・





今年も、何かが起こる予感。

新年早々、アクセサリー作家志望の方もご入会です。
どんな化学変化が起きるか、お楽しみに♪

漆のびっくり箱!

博多漆芸研究所を本年もよろしくお願いします。