2014年9月4日木曜日

2014年 10月、11月そして12月の開講日

今回は、天神教室からの一コマです。

表に蒔絵、裏に唐塗を施した櫛の制作です。





蒔絵筆を使って丁寧に描いているのは…。



「木賊(とくさ)と兎」と、「打ち出の小槌」の意匠です。
木賊は研草とも書き、サンドペーパー(紙やすり)のない時代、
この草を乾燥させたものを、開いて使っていました。
最近だと、観賞用に植えられているのを見かけます。

さて、「木賊と兎」は、夫木(ふぼく)和歌集にある源仲正の歌、

「木賊刈る 薗原山の木の間より みがきいでぬる 秋の夜の月」からきているようです。

源 仲正 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BA%90%E4%BB%B2%E6%94%BF


木賊は秋の季語、兎は月ということでしょうか。
この歌は、能の「木賊」のなかでも謡われています。

さらに調べると



「萩と兎」 (京漆の図案集 光村推古書院)


「兎と薄(すすき)」 ~赤楽兎文香合 伝 本阿弥光悦 
(琳派 出光美術館)

など、秋にまつわる草と兎の意匠はけっこうあるのですね。
勉強になりました。

ところで、櫛の裏はこんなかんじです。






さて、来月の開講日ですが…

来る11月に、工房ぬり松、の作品展があるため、
開講スケジュールを下記のように変更します。

<金曜日:天神教室> ・・・9:30~12:00
 10月 3・10・17・24日
11月 21・28日
12月 5・12・19日
   

<土曜日:姪浜教室>・・・9:30~12:00
  10月 11日・25日
11月 お休み
12月 13日
    

上記の日時に講習希望の場合は
ご予約をお願いしていますが、
ご希望に沿えない場合がございます。


何卒ご了承ください。