2013年6月24日月曜日

多士済済で満員御礼☆

土曜日は比較的、出席者が少ないのですが、
今日は珍しく賑やかで、楽しいひとときでした。
人数が多いと勢いづくのでしょうか、たいへんはかどり風呂がいっぱいに。

上・中の二段はなんとH.Yさんお一人の作品!
これだけ進むと気持ちがいいですね~。
H.Yさんは「金継」(きんつぎ=陶磁器を漆と金属粉で修繕する技)の講師をされています。
その上、本格的お料理教室も主宰。
そう言えば、書道を勉強されているし・・・
まるで北大路魯山人ですね。
下の段は、左から
Sさんのお椀。 
今日はひたすら「研ぎ」で、忍耐の日でしたね。
「漆塗り」と言いますけど・・・
研いでいる時間のほうが長いんですよね~(涙)
根性の研ぎっぷりで凸凹がだいぶ減りました。お疲れ様です!
そしてJさんのお皿。 
ししとう形、舟形の乙な作品2点です。
変わり塗りが順調、と、先日のブログでご紹介したところが、
裏側の塗り回数が足りないことが発覚?! 
完成が待ち遠しいところですが、ここはガマンです。
Tさんのアクセサリーパーツは、どんな仕上げになるのでしょうか?
手先が器用でなんでも作るTさん。
螺鈿(らでん=薄くスライスした貝を使って表現する)のお仕事をされています。
今日はJさんが、Tさんに貝を切っていただく相談をされていました。
どういうわけか当教室は、得意技を持った方が多いんです。
木工(旋盤)、木工(指物)、竹工芸・・・
大型2種免許や会計などなど・・・
私たち講師も教わることが多々あり、ありがたいことです(^^)
片づけ時間中も、手技や道具などの情報交換に花が咲きます。

来月から、家具製作のお仕事をされている方も参加されます。
ますますもって、話題が尽きませんね。

2013年6月14日金曜日

書籍入荷☆




















先日教室で紹介した書籍に、ご注文をいただきました。

さっそく入荷!
今週末にお手元へお届けします。


『漆の技法』 柴田克哉著

写真がいっぱい☆
やさしい説明で、わかりやすい!  

技法書を最初に購入するなら、この本をおすすめします。
漆芸を独学で学びたい人にも最適ですね。

作品をかわかすときや、型を制作するとき、
身近な材料で対応できる裏技も紹介されています。

教室から大学まで、幅広い指導経験をお持ちの柴田克哉先生ならではの著作。
講師の我々も 「な る ほ ど~☆」 と唸るネタ満載です。


この本があれば、教室に行かなくてもできる?!

いえいえ、
そんなことはありませんよ~。

一人孤独に「研ぐ」
・・・なんて、想像しただけで暗すぎます。

みんなでおしゃべりしながら、ワイワイ楽しく作りましょう♪

ただし、お昼ごはん前のグルメネタはほどほどにしましょうね ( ̄▽ ̄;)




『寿晴の実践・変わり塗り』 寿晴著

江戸和竿の塗りの技法書です。

江戸時代に、“ お侍さんの刀のサヤ ” や、“ 印籠 ” を装飾するために、
漆の変わり塗りが発達しました。

石の風合いに見せる、サメの肌に似せる、
などして、お洒落を楽しんだそうです。

それが、江戸中期から作られている
“ 江戸和竿 ” という釣り竿の装飾に引き継がれ、現代に残っています。

たっくさんある中には、水玉模様みたいで、カワイイ♡
ものもあるんですよ!



最近、「ぬり松、漆の教室」では、変わり塗りがブームになっています。

   真塗りや蒔絵みたく緊張しなくていい!

   素人でも、迫力まんてんの仕上がり!

   塗りのとき「ホコリ」が入ってもなんとかなる!

・・・そのあたりが人気の秘密でしょうか?


色漆を塗ったり、
金属や貝の粉を蒔いたり、

その後、研いで
模様を出します。

研ぐほどに景色が変わり、
「ここだ!」
という所でやめる。

止めどきが肝心です。




Jさんの作品が、もうすぐ完成です。
この写真は、途中経過。

現在、研ぎ出し中ですが、
と~っても素敵な作品になりそうなんです。

それを見て、
「次は変わり塗りをやろうかな。」
と、おっしゃる方が続出!

寿晴さんの本を見ながら、どんな仕上げにするか考えると、
夢が広がりますね~。。。

2013年6月8日土曜日

漆のお花見 のはずが! 

漆のお花見を目前に、
順先生が念のため、開花具合を確認に植物園へ行ったのですが・・・


昨年まで生えていた、ウルシノキがありません。


がび~ん!

植物園の係員さんに伺ったところ、
「木が腐ったので今年のはじめに伐採した」とのこと。
言われて見ると、それらしき切株が残っています。


生徒さん達も楽しみにしていたのに(涙)
どうしよう・・・なすすべも無くウロウロしていると・・・

あった ━(゚∀゚)━!


ウルシノキの近くに、ヒコバエがにょきっと生えています。

ウルシノキは伐られると、子孫を残すために、伸びた根っこから
「ヒコバエ」と呼ばれる芽を出すのです。

念のため学芸員さんに見ていただいたところ、葉の形や生え方などから

「ウルシノキ」に間違いないでしょう。

 ということで、「お花見」ならぬ「ヒコバエ見学」ということに急きょ変更。
生徒さん達も快くOKしてくださいました。




当日は梅雨どきとは思えない快晴!
我々の漆愛が天に届いたのかもしれません。

ヒコバエは元気に育っていましたよ♪



半年でこんなに大きくなるなんて!
今後が楽しみです。

「何年で花を咲かせるようになるのかな?」

この勢いなら、
福岡でもまた、ウルシノキの
お花見ができる
日が来るでしょう。





さて、お勉強の後は、これまたお楽しみのお昼ご飯♪





今回は、福岡で評判の
温坐さんのお弁当をご用意。








メインのお造里に大好物の鯨が入っていて、お料理教室をされている食通のH.Yさんも大喜び☆

熊本県の八代から通って下さっているSさんも
「おいしいものが食べれて幸せ」
と、たいへん喜んでくださいました☆

ビールで乾杯した後は、とどろき酒店さんから取り寄せた銘酒を楽しみながら、

自己紹介

うるしクイズ

などなど・・・
うるしクイズでは、Jさんにる講師顔負けの解説などもあり、大いに盛り上がりました。


クイズで正解多数だった方には
賞品として、 漆の蜂蜜 が贈られました。  岩手県産の珍品です。



「食べてもカブレませんか?」

「大丈夫です!」







お天気にも恵まれて、楽しい昼下がりを過ごすことができました。

遠方からご参加くださった方、
朝早くから手作りケーキを作って下さった方、

そして、何かと未熟な講師を温かく見守ってお付き合いくださる皆様に、

ありがとうございました。心から御礼申し上げます。

次回は、忘年会で!