2013年12月29日日曜日

ぬり松、漆の教室 COLLECTION 2013         ~今年の作品です~


もういくつ寝ると~♪
         お正月~♪


お正月といえば漆器ですね。

100円均一に売っている漆器モドキも、昔ながらの漆器デザインを
踏襲しているのがほほえましい(顔は笑っていませんが)


本物の漆器は、天然木で作られた素地に丹精込めて
手をかけてゆきますが、工程数は15以上あり、
月に3回のお稽古なら、完成まで半年程度は必要です。
(乾漆で素地から作る場合はもっとかかります)

長丁場で挫折しそうなときは、
使うときの景色を想像すると、元気が出てきます。

自分で使いたい
お友達を招いてお食事するときに使いたい
大好きな方への贈り物にしたい

一人暮らしを始める我が子に持たせたい

など、みなさん様々な思いをこめて作られます。


とくに年末になると、
「お正月に間に合わせたい」というエネルギーで
集中力がいつもより ↑ するような気がします。















2013年も個性あふれる名作がたくさんできました(^^)

ごく一部ですが、ご紹介します \(^o^)/













Yさん作
教室のお仲間が挽いた木地に
すり漆をしました。
ケヤキ材の艶が美しく、品があります。
この艶はウレタン塗装では出ませんね~。















同じくYさん作
大分産の竹木地にすり漆をしました。
口当たりがよさそうですね。
寒い季節は特に、重宝しそうです!
















Jさん作
ご本人のキャラクター同様、
お洒落な作品に仕上がりました。
この器がひとつあるだけで、
テーブルが華やぎます!
















Nさん作
なんと、ご自分で作られた竹の笊!
に、すり漆をしました。(すごいんです)
これでグッと長もちしますね☆
渋い色合いも素敵です。
















同じくNさん作
この作品、なぜか見ていて和むんです~。
この伸びやかなデザインは真似できません!
日曜日に、ゆっくりお茶をいただくときなど、
ピッタリ。
















Iさん作
夫婦椀です。
Iさんには、とっても美しい奥様が
いらっしゃいます。
旦那様が作ったお椀でお食事♪ 
なんて、うらやましいですね~。


それではみなさん、
今年もお世話になりましたm(__)m

手作りの漆器で迎えるお正月を心ゆくまで
お楽しみいただけたら幸いです。

お正月に間に合わなかった方も、
次のお正月に向けてがんばりましょう!


よいお年を~!

「ぬり松、漆の教室」が、『 今日感テレビ(RKB) 』で紹介されます(^^)

福岡地元テレビ局の情報番組内で、
教室の紹介をしていただく機会ができました。

生徒さんの作品や教室の受講内容について、
実演をまじえてお伝えしますので、
興味をお持ちの方にご覧いただけたら幸いです。


1月15日の
RKB毎日放送 『今日感テレビ』です。

くわしい時間帯がわかったら、当ブログでご報告いたします。


2013年12月6日金曜日

来月 1月の開講日

今年最後の「開講日お知らせ」となりました。

本年も、たいへんお世話になりました。
感謝の気持ちを込めて、以下長文です。


この頃、デパートの食品売り場へ行くと、
おせち料理の注文受け付けをしていますね。

数日かけて仕込みをして、漆塗りの重箱に料理を詰める・・・
やりたくてもできないのが現代社会に生きる苦しさ。

我が家では、毎年ダウンサイジングし、
しつこく手作りで乗り切っていますが、いつまで続くのか。




そもそもおせち料理とは、
奈良~平安時代に中国から伝わった五節句に由来するとか。

五節句は

1月1日「正月」
3月3日「ひな祭り」
5月5日「端午の節句」
7月7日「七夕」
9月9日「重陽(菊)の節句」

と、年に5回あり、本来は陰陽思想によるもので、
邪気を払う儀礼を行ったり、
特別な料理を仕立てたそうですが、
日本の農耕儀礼と習合・変化したようです。


そこで正月は「人日の節句」です。

古代中国では、
1月1日=鶏、2日=狗(いぬ)、3日=羊、4日=猪、
5日=牛、6日=馬、7日=人、8日=穀物

とし、その日が当番の生き物については、
殺さず大切にし、天候でその歳の吉凶を占ったのだそうです。


それが日本では稲作文化の影響で
「人日の節句」の料理が
“歳神様への供物” となり、
“一族の繁栄を祈る料理” と変化したのですが、
漆塗りの重箱に詰めるようになったのは、
庶民に漆器が普及した明治時代に入ってからだそうで。


最近、市販のおせち料理が入っている重箱や、
専門店以外の店で売られている重箱もほとんど
プラスチックでできている現状を見る限り、

「漆器におせち料理を詰める習慣が続いたのは、せいぜい100年ほどでした。」

ということにならないよう、
ぜひ下記を読んでから年を越してくださいませ。


金沢工業大学の小川俊夫教授の研究がよく知られていますが、
実験で、「漆塗り」と「プラスチック」の板を用意し、
1mlあたり20万個の大腸菌を置いて、同じ環境で24時間放置したところ
「プラスチック」は6万個
「漆塗り」は26個
になっていたそうです。

このような実験は、下記にも報告されています。
京都漆器工業組合さんの記事


プラスチックやウレタン塗装の重箱をお持ちの方、
内側だけでも漆を塗ってみたくなりませんか?

そう思われた方は、ぜひ「ぬり松、漆の教室」へ!


・・・ (^_^;) お後がよろしいようですが、

みなさま、
漆器のある食卓で、
毎日に少しでも喜びを。

良いお年をお迎えくださいませ。

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2014年1月開講日のお知らせです。
年始はお休みしますので、第②③④週
に開講いたします。

当月から、教室が2箇所に分かれますので、お間違えなく。

<金曜日:天神教室>
1月10・17・24日  
・・・9:30~12:00

<土曜日:姪浜教室>
1月11・18・25日  
・・・9:30~16:00で、3時間くらい

では、また来年 (^^)/