大寒というだけあって、寒さが身に沁みます
な~。
福岡では珍しく、雪が降っています。
今ではすっかりおなじみの「雪の結晶」です
が、日本で最初に研究したのは、江戸時代
のお殿様で、下総国(茨城県)古河藩主の
土井利位(どいとしつら)という人だそうです。
茨城県ホームページに詳しく紹介されて
います。
(古河歴史博物館蔵の「雪華文蒔絵印籠」
の画像も見ることができます)
~以下抜粋~
利位は空から舞い降りる雪に魅せられ、
家老である蘭学者・鷹見泉石とともに
観察を続けていました。
その観察の仕方とは、雪が降りそうな寒い
夜、あらかじめ黒い布を外にさらして冷却
しておき、その布で受け止めた雪を黒い
漆器の中に入れて、息がかからないように
注意しながら蘭鏡(顕微鏡)で見る
という方法です。
なんと、漆器がこんなところで活躍していた
とは。
おぉこれは!
と思い、黒塗りの手板を手に外へ。
しかし、これがなかなか難しい。
ぼやぼやしているとすぐ溶けてしまいます。
ショボン(;_:)
雪が溶けないうちに一連の動作をこなすには、
かなりの手際が求められそうです。
二人の男が夜な夜なあらわれ、
息をひそめてキビキビと何かをしている。
鬼平に見張りを付けられそうですね。
そうして20年かけた研究結果が
『雪華図説』『続雪華図説』として出版され
ると、結晶図は人々をもトリコにし、町人
から武士まで幅広い層で雪華模様が流行。
利位は「雪の殿様」と呼ばれたそうです。
静嘉堂文庫に雪華をあしらった印籠を見つ
けました。
はぁ~っ、と、ため息の出る美しさ。
この結晶は、息がかかっても溶けません(^O^)
静嘉堂文庫ホームページ
雪華蒔絵印籠
羊遊骰子銘
さて、2月の開講日です。
<金曜日:天神教室>
2月7・14・21・28日
・・・9:30~12:00
<土曜日:姪浜教室>
2月1・8・15・22日
・・・9:30~12:00
13:00~16:00
※土曜日の午後は自習です。
講習希望の方はご予約ください。
では、みなさまお風邪など召されぬよう
あたたかくしてお過ごしください。