2017年3月10日金曜日

螺鈿と銀箔の魔法♪

最近の参考作品をご紹介しまーす♪

漆芸技法の中でも、螺鈿は特に人気です。

竜宮城のような色彩とキラキラ感に、
魅了されない人はいないのでは?


しかし、実際にやると簡単ではありません。

薄貝を貼ってから漆で塗りこめますが、
その後の研ぎがなかなか難しいのです。

貝は薄いので、力を入れすぎると剥げてしまったり、
ヒビが入ることもあります。

Fさんの螺鈿、たいへんきれいに仕上がりました。

貝を破損することなく、きれいに研ぐことができました!
この飴のような輝き、たまりませ~ん。

 みじん貝を蒔いたものも、ドリーム感あります!


お孫さんにプレゼントするために、根気よく制作を続けたFさん。


こんな素晴らしい器を使うお孫さんが羨ましいですね!


続いて、Nさんの小箱です。

寄木細工で松を表現した珍しい品ですが、
割れや欠損があって使用できない状態だったので
修繕しました。

補修してこのような感じに。

これはこれで重厚感がありますが、
ヤングな女性には、ちょっと地味かな、

ということで、
若いNさんに合わせてアレンジをご提案♪
思い切って、松の部分に銀箔を貼ると・・・


いかがでしょうか?
雰囲気ががらりと変わりました!

元通りに修復したり、
目立たないように傷を埋めるのはもちろん、
今回のように、ワンポイントでモダンにアレンジしたり、
まったく違う仕上げに塗りなおすことも。

漆って、際限なく遊べますよ~