2014年3月27日木曜日

2014年  5月の開講日

福岡はすっかり春。
いつお花見に行こうか?という気分です。

え~、先週、「ぬり松、漆の教室」講師陣は、
研修のため輪島へ行ってまいりました。
















能登半島はまだ冬!
日本海で~す。











 















「四十沢木材工芸」
輪島市の木地屋さん。
なんでも木で作っちゃう、すごい技術です。



 















輪島屋善仁「塗師の家」

輪島塗と言うと、出来上がった漆器を運んで行商する姿を
想像していました。

江戸~明治時代の輪島には、
漆器のプロデューサーのような人たちがいて、
各地の顧客に魅力的な提案を行って仕事を掴み、
輪島に戻って職人さんの製作を指揮したのだそうです。
そして、そのような人達のことを“塗師屋”と呼んだとか。

塗師は顧客である豪商や豪農の奥座敷に通されるため、
そういう場で恥をかかないように
お茶、俳句、その他の芸事をひととおり修得し、
文化人としての教養を身につけたのだそうです。

「塗師の家」は廃屋になっていた塗師屋の建物を
昭和62年に復興したものだそうです。
柱や梁には漆が塗られ、釘隠し一つとっても見事な意匠。
広く見えるように錯覚を利用した工夫などあり、
説明を聴いて関心しきり。
塗師文化の深淵を垣間見ることができました。感謝。

「塗師の家」は、事前に相談すれば見学させて
いただけるようです。
善仁さんの漆器ギャラリーも素晴らしいですよ~!
輪島屋善仁HP
















  



「塗太郎」(田谷小路)
沈金体験。約1時間程度、沈金師さんから指導を受けました。
先生がすごく楽しい方で、別の意味でもウケました。

こちらの工房では、上塗師の作業も見学させていただきました。
速い!分厚い!無駄がない!
You Tubeに、塗太郎さんがアップした動画がありますが、
生で見ると感動します。

上塗師は、選ばれし者のみが許されるポストなのだそうです。
条件は「喋らない」「(酒を)飲まない」「遅刻しない」
「メガネもダメ」だそうで。
う~ん・・・厳しい!!
塗太郎HP




















「お宿たなか」
館内の床や柱が漆塗りです。
素足で歩くと、とっても気持ちいい~。
そして、漆器で供されるお食事。
至高のメニューでした。
お宿たなか HP


































飯林山 福正寺
浄土真宗のお寺ですが、事前に相談すれば、
珠洲焼や合鹿椀などの銘品を見学できます。

合鹿椀は江戸~明治時代に作られた民衆のための漆器。
得も言われぬ迫力があります。
寺内には講や仏事で使う膳がしまってありました。
今でも80~90人もの人が一同に介して膳を囲むのだそうです。
福正寺HP



漆器の本場でエネルギーをもらい、
ますますレベルアップしてゆきまーす。

さて、来月の開講日です

<金曜日:天神教室>
5月 2・16・23日
    ・・・9:30~12:00

<土曜日:姪浜教室>
5月 10・17・24日
    ・・・9:30~12:00

※上記以外の日時に講習希望の方はご予約を。