みなさまこんにちは!
「ぬり松、漆の教室」の講師をつとめる
“工房ぬり松、”です。
2月4日(火)~16日(日)
福岡市中央区大名のギャラリーEnlaceにて
常設作家の四人展に参加。
定番から新作まで、展示販売いたします。
(カード利用可)
詳細情報)ギャラリーEnlace HP
池松一隆先生の彫刻や
川村愛さん、中津留友子さんの絵画なども
あわせてご賞翫くださいませ。
なお、ギャラリーには常駐しませんので、
技法などの解説を希望される方は、
事前にご連絡くだされば、馳せ参じます。
nurimatsu@gmail.com
092-834-4805
090-9409-3103
工房ぬり松、マツオイ
大寒というだけあって、寒さが身に沁みます
な~。
福岡では珍しく、雪が降っています。
今ではすっかりおなじみの「雪の結晶」です
が、日本で最初に研究したのは、江戸時代
のお殿様で、下総国(茨城県)古河藩主の
土井利位(どいとしつら)という人だそうです。
茨城県ホームページに詳しく紹介されて
います。
(古河歴史博物館蔵の「雪華文蒔絵印籠」
の画像も見ることができます)
~以下抜粋~
利位は空から舞い降りる雪に魅せられ、
家老である蘭学者・鷹見泉石とともに
観察を続けていました。
その観察の仕方とは、雪が降りそうな寒い
夜、あらかじめ黒い布を外にさらして冷却
しておき、その布で受け止めた雪を黒い
漆器の中に入れて、息がかからないように
注意しながら蘭鏡(顕微鏡)で見る
という方法です。
なんと、漆器がこんなところで活躍していた
とは。
おぉこれは!
と思い、黒塗りの手板を手に外へ。
しかし、これがなかなか難しい。
ぼやぼやしているとすぐ溶けてしまいます。
ショボン(;_:)
雪が溶けないうちに一連の動作をこなすには、
かなりの手際が求められそうです。
二人の男が夜な夜なあらわれ、
息をひそめてキビキビと何かをしている。
鬼平に見張りを付けられそうですね。
そうして20年かけた研究結果が
『雪華図説』『続雪華図説』として出版され
ると、結晶図は人々をもトリコにし、町人
から武士まで幅広い層で雪華模様が流行。
利位は「雪の殿様」と呼ばれたそうです。
静嘉堂文庫に雪華をあしらった印籠を見つ
けました。
はぁ~っ、と、ため息の出る美しさ。
この結晶は、息がかかっても溶けません(^O^)
静嘉堂文庫ホームページ
雪華蒔絵印籠
羊遊骰子銘
さて、2月の開講日です。
<金曜日:天神教室>
2月7・14・21・28日
・・・9:30~12:00
<土曜日:姪浜教室>
2月1・8・15・22日
・・・9:30~12:00
13:00~16:00
※土曜日の午後は自習です。
講習希望の方はご予約ください。
では、みなさまお風邪など召されぬよう
あたたかくしてお過ごしください。
昨日、RKB毎日放送の収録が終わりました。
テキパキとディレクターさんの指示が飛ぶ中、
工房ぬり松、や教室の活動、
そして、漆器と漆文化のすばらしさについて披露。
今回は順が説明役だったのですが、
「漆がどうやって乾くのか?」という質問に
順 「酸化重合により硬化します」
RKB 「大学ではないので、もうちょっとわかりやすく・・・」
と、ツッコミが(汗)
そりゃそうだ。
サンカジュウゴウなんて、理系じゃないとわからない。
アドリブに弱い順はしどろもどろになりつつ、結局、
「お風呂に入った後のお風呂場にみたいなところで乾く」
ということで、OKが出ます。
わかりやすく説明するのは難しい。
しかし、いろんな人に興味を持っていただくには、
もっとわかりやすく説明できなきゃいかんな~!
と、実感しました。
2時間にわたる収録でしたが、
編集されて2~3分ぐらいになるのでしょうか?
放送は
1月15日(水)の16:00~17:00
の間だそうです。
<追記>
寒い中、生徒代表としてご協力くださった、
Yさん、Jさん、
ありがとうございました。
塗りも研ぎもサクサクとこなされる勇姿はお見事!
放送が楽しみです。
沈金体験役でかけつけてくれた香月さん、ありがとう。
すばらしい作品! そして、プレゼン能力!
さすが若者、
斬新なデザインです。